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治療目標は、個々人によって異なりますが、ここでは、比較的共通に治療目標にする事ができるようなことがらを書き出してみました。主治医や担当カウンセラーにあなた独自の治療目標を設定されている方は、その治療目標を優先させてください。
※このページはさらに加筆、修正してゆきます。
| 最終目標 |
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| 精神的にも経済的にも安定し自立したひとりの人間として、対人関係、社会関係、家族関係を円滑に保つことができ、自他ともに幸福で健康的な日常生活を送ることができるようになること。 | ||
| 治療過程 |
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| 最終的な治療目標に至るまでには、下記のようならせん状の治療過程を経るといわれています。途中で治療を放棄したり、ドロップアウトせずに根気強く回復に向けて努力することが大切です。
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| 個別の目標 |
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| ・諦められるようになること | 我慢強くなることを専門的には欲求不満耐性を強化することです。辛いことを避けずに我慢強く乗り越えることを学習することで、新たな自信が湧いてくるはずです。我慢強くなることも重要ですが、頭でも心でも納得していない状態でひたすら我慢すると大きなストレスになり、いつか爆発するか、攻撃性が内面や外に向かってしまいます。耐えている状態を一歩引いて観察し、冷静な対話や思考を通して、自分の不満は理由を添えて感情的にならないよう相手に伝えられるようにし、頭でも心でも納得することで、我慢は諦めに変化します。「そういうことも仕方がないことだ」とよい意味で諦められるようにしましょう。くれぐれも「もうだめだ」といったネガティブな諦め方はしないようにしましょう。 | |
| ・自分のことを好きになること | 専門的には否定的自己評価を肯定的に捉えなおすこと、自尊心を高めることです。うつ病、ボーダーの方の多くが自分を嫌っており、それが絶望的な喪失感や虚無感を生み出していることがよくあります。自分の悪いところだけではなく、よいところを積極的に見つけ、自分を好きになるように心掛けましょう。恋愛をすることも自分を好きになるきっかけになりますが、自分の嫌な面ばかりを意識させられるような恋愛はあまりおすすめできません。 | |
・常に相手の立場になって行動できるようになること |
ボーダーの方は、一度頭に血がのぼると、その感情一色に真っ赤に頭の中が染め上げられてしまいます。そんなときこそ、真っ青な冷水を頭からかぶったつもりになって客観的かつ冷静に、相手の立場に立って行動するようにしましょう。言動も行動のひとつです。相手がこういうことをされたら、言われたらどう感じるか、想像力を働かせましょう。 | |
| ・上手な気分転換法を見つけること | 専門的には昇華などといいます。スポーツや趣味、ときには仕事、友達とのおしゃべり、散歩などで活き活きした感情を蘇らせましょう。とくにうつ病、ボーダーの方の多くは、攻撃衝動をもてあましていることが多いので、攻撃性を発散させるゲームのような遊び、逆に森林のドライブ、浜辺の散策などのリラクセーションで攻撃性を鎮めるものなどがいい思います。 | |
| ・行動するよりも先に言葉にしてみること | 専門的には衝動的な行動化を言語化することで解消することです。暴力や自傷行為なども言語化することでかなりの確率で解消されると言われています。リストカットや大量服薬などの頻度も徐々に減らしてゆき、最終的にはまったくなくすようにしましょう。自己主張する割には甘えが強い人などは、「言行一致」も重要な目標です。 | |
| ・一貫したものごとをコツコツと続ける | 達成感や自分らしさ、アイデンティティや自己実現などは、はじめからあるものではなくて、何か一つの事を根気強く続けてその経験と積み重ねが結果的に本当の自分を見つけることにつながるのです。とかくドロップアウトや逃避をしがちな傾向のある人はとくに心掛けるほうがいいでしょう。 | |
| ・目標をひとつひとつクリアしていく | 「社会復帰」とか「経済的自立」といった大きな目標にばかり気を取られていると焦りや不安ばかりが強くなってしまいます。まずは、自分にできる最小限度の小さな目標(たとえば「買い物を手伝う」とか「3日仕事を休まない」など)を立て、ゆっくりマイペースでクリアしていきましょう。 | |
| ・問題に直面する勇気をもつこと | 専門的には問題解決、課題解決のために問題に直面化することです。人間は誰しも現実的な問題から目を背け、現実逃避をしてしまいがちな生き物です。しかし、現実に直面する勇気を持つ事でさまざまなストレスに強く耐える力を養う事ができるようになります。 | |
| ・自分の陥りやすり考えや行動のパターンをつかむこと | 専門的には円環的思考、認知的スキーマを客観的に把握することです。堂々回りの悪循環からちょっとした視点を変える事で抜け出す事が出来ます。人間は慣れないことをすることに臆病になりがちですが、ここでも勇気をもっていつもと違った考えや行動をとってみましょう。 | |
| ・世の中や世間、周囲を恨まない、軽蔑しない |
恨みや軽蔑の気持ちは、差別や偏見となって自分に返ってくると思いましょう。周囲や環境をうらめしく思う気持ちが病気をもっとひどくしてしまいます。周囲や環境を受け入れ、許し、愛する姿勢をもつと、自分も周囲や環境から暖かく受け入れられるようになります。 |
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| ・どん底に落ちた時こそチャンスだと思う | 希望と絶望、愛と憎しみ、天国と地獄、あなたは、そんな激動の中を生き残ってきたサバイバーです。なにかトラブルがあったり、立ち直れないくらい傷ついても、そこから這い上がって、自分のための次なるチャンスにしていきましょう。 | |
| ・よい悪いの判断を控える | 「困ったちゃん」の自分が出てきていないか、つねにもう一人の自分が冷静にかつ暖かく、自分のことを見守ってみましょう。そして、「困ったちゃん」の自分が出てきた時は、それに「悪い人間だ」などと判断をくださず、保留にし、いったん自分で抱え、キープする練習をしましょう。 |
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| ・作り笑顔をしないこと | 無理に相手に合わせて笑ったりしないことです。相手に合わせることを続けていると、必ず疲れてしまい、やがて自分を見失ってしまいます。笑いたい時は、自然に笑ってしまうものです。作り笑顔の仮面を取る練習をしましょう。これはとくにうつ病に効果的です。 | |